「FIREを目指したいけど、子どもがいると現実的に無理だよね…」
そんなふうに感じていませんか?
時間もお金も、何もかもが子ども中心になる子育て期間は、自由を追求するFIREとは真逆のように感じられますよね。特に「貯金が計画通り進まない」「投資に回す時間がない」といった悩みは、FIREを目指す親にとって共通の悩みだと思います。
この記事では、まさにその「無理」だと感じる気持ちを整理し、現実的で継続可能なFIREへのロードマップを見つけるヒントを得られます。
人事として多くの人のキャリアや経済状況を見てきたこと、そして一人の子育て経験者として、あなたの悩みに心から共感します。この記事では、子育て中でも諦めずに進めるための具体的な戦略を、経験を踏まえてご紹介します。
FIREは諦める必要はありません。一緒に「子育て仕様」にアップデートされた新しいFIRE像を探していきましょう。
子育て中のFIREは無理ゲーと感じてしまう理由

そもそも子育てしていたらFIREなんて無理じゃない?
子育てとFIREの両立が難しいと感じるのは、あなたの努力不足ではありません。それは、子育てというライフイベントが、FIRE達成に必要な「時間」と「お金」に決定的な制約を与えるからです。
教育費という長期間の支出が読みにくい
FIREの達成に必要な資産額を計算する上で、最も大きな不確定要素となるのが「教育費」です。
子どもが成長するにつれて、公立か私立か、習い事は何をするか、塾はいつから通うかなど、出費の選択肢が次々と現れます。これらの費用は家庭の教育方針によって大きく変わり、一度決めた計画通りに進まないことがほとんどです。
「この先、いくら必要になるか分からない」という不安は、貯蓄目標額を高く設定せざるを得ないプレッシャーとなり、精神的な負担を増やしてしまいます。

この「読みにくさ」こそが、
FIRE計画を立てる上での大きな壁なんだ
生活コストが上がる一方で、収入が伸びにくい
子どもが生まれると、紙おむつやミルク代から始まり、衣服、食費、そして教育関連費と、生活コストは着実に上昇します。
その一方で、子育てによる時間の制約から、仕事での残業やスキルアップの時間が減り、世帯収入を大きく伸ばすことが難しくなる時期でもあります。
この“支出増 × 収入減”のタイミングでFIREを目指すのは、正直きついです。しかし、ここで重要なのは「増やす前に整える」という考え方です。
- 固定費の削減(保険・通信・住宅ローン)
- 家計の自動化(先取り貯蓄・自動投資)
- 収入アップを焦らず、支出の質を最適化

「頑張る節約」はダメ❌
「仕組み化された家計管理」でムリなく
貯まる体質に変えていくことが大切💡
副業や投資を始めたいけど時間がない
FIREを加速させるには、節約だけでなく、「収入アップ」と「資産運用」が不可欠です。しかし、子育て中はこれらに取り組む「まとまった時間」が圧倒的に不足します。
子どもが寝たあとや早朝といった貴重な時間も、日中の疲労から回復するための休息や、残った家事に充てざるを得ません。
「スキルアップのための勉強時間」「副業で稼ぐための作業時間」「投資の知識を深めるための時間」を捻出できないことが、FIREへの焦りや挫折感を生み出す最大の要因です。
ライフイベントによる計画の変更
子育て中は、予期せぬライフイベントが多いですよね。
転勤、出産、病気、引っ越し、親の介護…。
どんなに綿密な計画を立てても、予定通りには進まないのが現実です。
だからこそ、FIRE計画も「変化に強い設計」が必要です。
“何が起きても破綻しないプラン”を作ることが、長期戦を乗り切る鍵になります。

“何が起きても破綻しないプラン”の基本となる
ロードマップをチェックしておこう
理想のFIRE像を「子育て仕様」にアップデート
完璧なFIREにこだわると、子育て中は必ず息詰まります。「子育てと両立できるFIRE」を追求するために、あなたの理想のFIRE像を柔軟にアップデートしましょう。
達成時期を柔軟に見直す
「〇歳までにFIREする」という目標設定は、子育て中は一旦手放してみましょう。FIREの達成時期を「子育てのフェーズ」に合わせて設定し直すことをおすすめします。
- 目標1 子どもが小学校に上がるまでに、資産の半分を達成する
- 目標2 子どもが大学に入学し、教育費のピークを越えたら、サイドFIREへ移行する
- 目標3 子どもが社会人になったら、完全FIREへ移行する
このように設定することで、子どもの成長という人生の大きなイベントとFIRE計画が連動し、無理のないペース配分で進められるようになります。目標達成が遅れることに、過度なプレッシャーを感じる必要はなくなります。
家族の価値観を最優先にする
FIREを目指す目的は、「お金」ではなく「家族との時間の自由」です。
だからこそ、夫婦で価値観を共有することが欠かせません。
「どんな暮らしが理想か?」
「子どもが独立したあと、どう生きたいか?」
この価値観こそが、節約や投資を続ける上での強力なモチベーションになります。価値観が明確になれば、「これにはお金を使う、これは徹底的に節約する」というメリハリの効いた家計管理が可能となり、我慢ばかりの生活から抜け出せます。

家族の協力なしには子持ちFIREは実現しないからね!
完全FIRE以外の選択肢を知る
「FIRE」と聞くと、「一生働かなくても生活できる」という完全リタイアを想像しがちですが、子育て中の方にとって最も現実的なのは、その他の柔軟な選択肢です。
- サイドFIRE(セミリタイア)
資産運用による収入で生活費の一部をまかない、残りは好きな仕事で稼ぐ、というセミリタイアの形態です。目標資産額が下がるため、グッと達成しやすくなります。 - バリスタFIRE
投資による不労所得と、パートタイムやアルバイトなどの労働収入を組み合わせて生活する、早期リタイア(FIRE)のスタイルのことです。 - リーンFIRE
生活費を極限まで切り詰めて最低限の資産で早期に仕事を辞めることを目指すライフスタイルです。 - ファットFIRE
早期リタイア後も現役時代と変わらない、あるいはそれ以上に豊かな生活水準を維持できるだけの十分な資産を築く、早期リタイア(FIRE)のスタイルのことです。
子育て中に完全FIREであるファットFIREを目指すのは非現実的だと感じ、サイドFIREを目標の中間地点として設定することで、心のゆとりが生まれまし、教育費や住宅ローンを支払いながらでも十分に実現可能です。
FIRE=“働かない”ではなく、“働く自由を手に入れる”と考えることで、現実が一気に近づきます。

最終的にはファットFIREを目指す人でも
まずは、サイドFIREを視野にコツコツと進めていこう🔥
子育てFIREを加速させるお金と時間の具体的な実践ステップ
子育てFIREを「無理ゲー」から「現実的」なものに変えるための、具体的な実践ステップを6つご紹介します。人事として培った論理的な思考と、育児を両立してきた経験に基づいた現実的な方法です。

このステップを1つずつ実践していけば”自由”に近づくよ💡
ステップ①家計の現状を正確に把握する
まずは、家計を企業経営のように捉え直し、あなたの家計にいくらの「利益」が生まれているかを正確に把握しましょう。
従来の「収入-支出=貯金」という考え方では、無意識のうちに節約(我慢)が目的となりがちです。しかし、家計管理の真の目的は、人生を豊かにする「余暇と娯楽」の獲得です。この目的を達成するためには、まず家計から生まれる「利益」を最大化することに集中すべきです。
新しい家計の公式を導入し、現状を把握しましょう。
収入 - 消費(生活に必須な支出) = 利益
この「利益」こそが、あなたが自由に「浪費(娯楽)」や「投資」に使える、家計の最重要KPI(目標)となります。この利益を明確にすることで、家計管理は「我慢」ではなく「利益を増やす楽しいゲーム」へと変わるはずです。

”貯金がいくらできるか”じゃなくて
利益を把握し、そこから投資・浪費に回すんだね💡
今すぐ使える!家計管理の考え方を反映した【利益がわかる家計簿テンプレート】をプレゼントします。以下のURLからダウンロードして、あなたの家計の「利益」を明確にしましょう!
ステップ②保険・通信費・住宅ローンを見直す
もっとも効果が高く、一度やれば継続的にFIREをサポートしてくれるのが「固定費の削減」です。
- 保険
子どもが生まれたことで保険に手厚く入りすぎているケースが多いです。高額療養費制度や会社の福利厚生も考慮に入れ、本当に必要な保障だけに絞り込みましょう。 - 通信費
家族全員の携帯キャリアを格安SIMに見直すだけで、年間数万円〜十数万円の投資原資が生まれます。 - 住宅ローン
ローン金利を見直す借り換えや、繰り上げ返済の戦略を再検討しましょう。毎月の支払額を抑えることで、投資に回せる額を増やせます。
固定費の削減は、一度の頑張りで一生続く効果を生み出す、最強のFIRE戦略です。

保険は貯蓄額はNG❌
必要な保障を受けられる掛け捨てを選ぼう!
ステップ③ストレスを生まない「変動費」の管理
食費や日用品費などの変動費は、削りすぎると子育てのストレスが増大します。我慢ではなく、工夫で乗り切ることを目標にしましょう。
- 予算の上限を決める
「食費は〇万円まで」と上限を決め、その中で献立をやりくりするゲーム感覚を取り入れましょう。 - ふるさと納税を徹底活用する
お米や肉、日用品などの消費財をふるさと納税で賄うことで、実質2,000円の負担で生活費を大幅に浮かせる工夫をします。 - 冷凍庫の活用
食材のまとめ買いや作り置きを活用し、外食や無駄な買い物を減らしましょう。

無理しても長続きしないよ
家族が心地よいバランスを見つけよう💡
ステップ④投資や副業に使える時間を「見える化」する
お金の管理だけでなく、“時間の家計簿”もつけてみましょう。SNSやテレビに使っている1日30分を、副業リサーチや学習時間に変えるだけで、1ヶ月で15時間もの「新しい価値」を生み出せます。
- タイムログをとる
1週間、自分の行動を5分単位で記録してみてください。意外なところに「スキマ時間」が見つかるはずです。 - デッドタイムを活かす
通勤中、食器を洗っている時間、子どもの寝かしつけ後など、これまで無駄にしていた時間を「ながら学習」や「ながら作業」の時間に充てます。 - 家事の時短・外注を検討する
食洗機や乾燥機、ロボット掃除機などの家電への投資は、時間という最も貴重な資産を取り戻すための最高のFIREに向けた投資です。
ステップ⑤小さな“副収入の仕組み”を作る
最初の目標は「月1万円の副収入」。小さくても継続できる仕組みを持つことで、精神的な安心感が大きく変わります。
おすすめは、ブログやYouTubeなど“積み上げ型の副業”ですが、速効性がなくハードルを感じてしまう人も多いかもしれません。そのため、まずは”自分で稼ぐ”という体験をしてみることをおすすめします。
- 不用品販売
サイズアウトした子ども服やおもちゃなど、メルカリやフリマサイトで売却し、臨時収入を得ます。これは家の中が片付くメリットもあります。 - スキルシェア
これまでの仕事で培ったスキル(ライティング、データ入力など)をクラウドソーシングで切り売りし、月5,000円でも稼ぐことから始めましょう。この5,000円が投資に回せる原資になります。

まずは、自分で稼ぐ喜びを知るところからスタートしよう💡
ステップ⑥投資を“怖くない”形で始める
「投資は怖い」と感じるかもしれませんが、FIREには欠かせない要素です。まずは「無理なく少額から、継続すること」を最優先にしましょう。
NISAやiDeCoなどの制度を活用すれば、少額から始められ、リスクも分散できます。少額からスタートすることで次第に値動きにも慣れてくるので、おすすめです。
「まとまった資金ができてから」ではなく、「今」少額から始めることが、FIRE達成の大きな一歩になります。
FIREを目指す途中にこそ「幸せの実感」がある
子育てとFIREの両立は、決して「無理」ではありません。
完璧なFIRE像を手放し、「サイドFIRE」や「達成時期の柔軟な見直し」といった子育て仕様の目標にアップデートすることで、現実的なロードマップが見えてきます。
そして、もっとも大切なことは、FIREを目指す過程こそが、家族の幸せに繋がっているということです。家計を見直し、時間を大切に使い、家族で将来について話し合う時間は、お金以上の豊かさを生み出します。
「無理」だと感じて立ち止まった今こそ、あなたの目標設定を見直す絶好のチャンスです。子育てを楽しみながら、目標に向かって着実に進んでいきましょう。




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